未来はキミドリイロ

サイコメトリックアイドルを目指す心理学徒の勉強部屋です。勉強・趣味などについて書いています。

加工肉は発がんリスクを上げるのか?

WHOが「加工肉には発がん性がある」といった旨の声明を出したことが世間で話題となっているようですね。www.bbc.com日本人への影響は小さいだの,続報がどんどん出てきているようですが,個人的にこの声明自体どこまで本当なのかしらと疑問に思ったので元ネ…

【R】任意の因子負荷から架空データを発生させる(1因子モデル編)

R

久しぶりの更新です。 更新したいネタはたくさんあるのですが,なかなか筆を執ることができません。そんなどうでもいい個人的事情はおいておきまして,今回は備忘もかねて,統計ソフトRの{psych}パッケージを利用して任意の因子負荷行列から架空データを発生…

【書評】靜哲人 (2007). 基礎から深く理解するラッシュモデリング 項目応答理論とは似て非なる測定のパラダイム.

IRT(項目反応理論)についての書籍は多数ありますが,Raschモデルに特化した書籍というのは見たことがなかったので,買って読んでみました(買ったのはだいぶ前なので,積本を消化したかたちになりますが……)。基礎から深く理解するラッシュモデリング―項目…

【書評】涌井良幸 (2009). 道具としてのベイズ統計.

わかりやすさに定評のある涌井先生の,ベイズ入門本です。 途中まで読んで積んでいたものをようやく読み終えたので,今更ですが書評など。 章立ては次の通り。 序章:GoogleもMSもベイズ統計! 1章:ベイズ統計の準備をしよう 2章:ベイズの定理とその応用 3…

『犯罪心理学のための統計学』で勉強してみる(第一章:MDS) R編

まえがき 本記事は、荘島先生の「読者の皆さんへ」コーナーが爆笑必須であることで有名な心理学のための統計学シリーズの第9巻にあたる、『犯罪心理学のための統計学』をネタに勉強してみようのコーナーです。 具体的には,各章の内容を整理して勉強するとと…

心理学のための統計学シリーズ

大学入試センターの荘島先生が編集・第2著者となり,第1著者に気鋭の若手研究者を迎えた心理学のための統計学シリーズについての書評をつづる(予定の)記事です。このシリーズは第1巻から第9巻までで構成されており,各巻では個別心理学の各領域で主に用い…

【書評】清水裕士(2014). 個人と集団のマルチレベル分析.

個人と集団のマルチレベル分析作者: 清水裕士出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2014/09/29メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る昨年出たばかりの階層水玉本こと,清水先生のマルチレベル本です。 以下のような章立てとなって…

状態空間に入門してみる[コンセプト編①]

前回の記事では状態空間モデルに入門する前の下準備として,時系列分析の必要性を自分なりに整理してみました。今回はコンセプト編と銘打ちまして,状態空間法がどういう思想に基づいてデータを解析するのか,その概念的な理解を目的として整理したいと思い…

状態空間に入門してみる[下準備編]

現在読んでいる『状態空間時系列分析入門』a.k.a Commandeur & Koopman本の覚書(?)です。状態空間時系列分析入門作者: J.J.F.コマンダー,S.J.クープマン,Jacques J.F. Commandeur,Sime Jan Koopman,和合肇出版社/メーカー: シーエーピー出版発売日: 2008/…

データ分析のためのPython簡単インストール(2014年12月,Windows)[※150426追記あり]

データ解析のためにPythonを使ってみたい,という人は少なくないと思います。 かく言う私も「時代はRよりもPython」という話を尊敬する先生からしていただいて以来,ずっと興味を持っておりました。 そこで柄にもなく入門書なんかを買ってみましてインストー…

弾力性と回帰係数

今読んでいる『状態空間時系列分析入門』という本に出てくる具体例が,政府データの分析のような桁数の大きいデータを扱ったものなのでよく対数変換を行ってから解析しているのですが,そんな中で「弾力性(elasticity)」という耳慣れない言葉が登場したた…