未来はキミドリイロ

サイコメトリックアイドルを目指す心理学徒の勉強部屋です。勉強・趣味などについて書いています。

私的Axe-Fxでのリアンプ方法

リアンプ,なんと甘美な響きなのでしょうか。
一度知ったらやみつきになる魔性の魅力を秘めた録音方法ですよね。
本日は,Axe-Fxを用いてリアンプする方法を備忘録もかねて書いておこうと思います。

リアンプとは?

そもそもリアンプとは何ぞや,という方がこの記事を読むのかはわかりませんが,最初にリアンプについて簡単に整理をします。
リアンプ(Reamping)とは,エフェクトのかかっていないdry音を録音し,そのdry音を再度アンプを主とする各種エフェクトに投げることを言うのだと個人的に理解しています。
DAWでの作業をされる方であれば,普通にdryのギターフレーズを録音した後にプラグインで音作りをする感覚ととらえていただければわかりやすいのではないかと。
異なるのは,単にDAW内でdry音にエフェクトを挿して音作りをするのではなく,一度外部の機材に音を出力して,その機材でエフェクトをかけてからもう一度DAWに戻すという手続きを取る点なのだと思います。

リアンプの長所としては,音作りを後出しできる点,それに付随して音作りにこだわれる点が挙げられます。
録音作業の後に,既に録ったdry音にエフェクトをかけるかたちを取るので,他のパートに合わせてウワモノとしての音作りをすることが多いギターでは,ベースやドラムのサウンドのわからない並行作業などを行うときに重宝します。

また,今回の記事ではAxe-Fxを用いて自宅内でリアンプを行うということに焦点を当てますが,自宅で録音し,スタジオにパソコンを持参して生アンプでのリアンプを行うというのもあります(たぶんこっちの使い方の方が多いです)。
この方法では録音済みのフレーズにエフェクトをかけるというリアンプの性質から,スタジオの残り時間を気にしながらベストテイクを取るべくがんばる必要はなく,自宅で納得の行くテイクを用意して,スタジオでは音作りにのみ集中することができる点が喜ばれるように思います。
録音したいときに自宅ですぐ実行できて,音作りは時間のあるときにスタジオを予約すればいいのですから作業も捗るってもんです。

Axe-Fxでのリアンプ

さて本題,Axe-Fxでのリアンプ作業について書いていきます。
私の所有しているものはAxe-Fx UltraなのでUSBインターフェース機能がついておらず,したがってオーディオインターフェースを活用した方法をご紹介するかたちになります。
餅は餅屋ということでAxe-Fx2以降でもオーディオインターフェースは別に用意されている方が多数見受けられますので,僅かでも価値ある情報になればいいなと思います。
作業は大きく2つの工程を取ります。

  1. dry音の録音
  2. 機材の配線

1. dry音の録音

まずはdry音の録音についてです。
適当にやればいいじゃないか,という話もありますが,せっかくAxe-Fxを使うので少し工夫をします。
ここでの論点は,「いかに気持ちよくdry音を録音できるか」という点です。
完全にdryな音で録音をすると,多くの場合には後でリアンプにて歪みをかけるので,そのときになってミュートがしっかりできていなかった,ピッキングのニュアンスが好みでない,といった問題に出くわす可能性があります。
そのため,リアンプ用の録音とはいえ,最終的に作りたい音に近いトーンで録音するのが好ましいです。
エフェクトかけ録りが望ましいのに必要なのはdry音,という状況に対処する方法は2つあります。

前者のプラグインはそのままで,プラグインで適当に音を作って録音してからエフェクトを解除すれば必要なdry音が用意できます。
後者は,EFFECT LOOP(FXL)というエフェクトブロックを活用することで,wet音とdey音を同時に出力するというものです。
次のようなルーティングを考えてみましょう。
f:id:arca821:20160301183310p:plain
左から2つ目の列で二股に分岐しているのがわかると思いますが,これはまっすぐAmpの方に向かう信号がOUTPUT1へ,dry音はそのままFX Loopに流れてOUTPUT2に出力されるというかたちになります。
たとえばOUTPUT1の信号(wet音)はオーディオインターフェースのINPUT1からモニター音を鳴らす用のトラックへ,OUTPUT2の信号(dry音)はオーディオインターフェースのINPUT2から録音用のトラックへ,というふうに分ければモニタリングは好きな音で録音するのはdry音となり,ミッションクリアというわけです。

機材の配線

DAWで録音したdry音を,オーディオインターフェースを利用して外部機材に送り,外部機材からまたDAWに戻す,という部分の配線方法です。
あまり難しくありませんが,オーディオインターフェースの入出力端子が複数あること,DAWでの入出力先操作を行うことが必要となります。
参考までに私はNative InstrumentsのKomplete Audio 6というオーディオインターフェースSteinbergのCubase7.5という環境です。

まずは外部機材に渡すための出力パスをVSTコネクションから追加します。
私の場合にはステレオで入出力しているので,OUTPUT3と4に設定しています。
パスを追加できたら,dry音のあるトラックのアウトプットを今作成した新しいパスに設定すると,外部機材にdry音が通るはずなので機材の入力レベルメーターなどから確認してください。
機材からDAWに戻すルートは,普段Axe-Fxを用いて録音するときのように機材のOUTPUTをオーディオインターフェースのINPUT1,2に設定してあれば大丈夫です。
最後にエフェクトのかかった音(リアンプされた音)を録音するトラックを用意します。
もちろん入力パスはINPUT1,2など外部機材からもどってくる信号となるよう設定してください。

これだけです,案外簡単にできちゃいますよね。
本当はSPDIFなどを用いて信号の受け渡しをしたかったのですが,Axe-FX Ultraの側の問題なのかオーディオインターフェースとの同期がうまくいかないので保留にしています。

ここまでできたら,外部機材のツマミなどをいじりながら理想のトーンを作るべく戦うのみ,です。
もちろんEleven Ampのようなデジタル機材でもできるので,さあレッツリアンプ!
やったことがないので詳しくはわかりませんが,生アンプを使ってリアンプするときだけは専用の機材が必要だったように記憶しています。
Radial製品のいくつかがそれにあたるようですね。

以上,ほぼただの備忘録ですが私的リアンプ方法 with Axe-Fxでした。

Axe-Fxと実機のエフェクターを組み合わせて鳴らす方法

Fractal Audio社が提供するギターマルチプロセッサーで,Axe-Fxという機材があります。
今はもう生産完了となったStandard,Ultraから,現在入手できる2,XL,XL+と多くのラインナップがあり,最近ではエフェクト部分だけ取り出したFX8や,アンプモデリングも使用可能としたフロアタイプのAX8などが話題となっていて,日々発展し続けるデジタル機材をリードいている商品の一角と言えるでしょう。

Fractal Audio Systems / AXE-FXII XL PLUS

Fractal Audio Systems / AXE-FXII XL PLUS

私も現在FWのアップデートは終わってしまっていますが,Axe-Fx Ultraを所有・愛用しています。
さて,今回はこのAxe-Fxと,実機のエフェクターを組み合わせて使う方法について備忘もかねて書いてみようかと思います。
状況設定としては,例えばすごくお気に入りの歪みエフェクターやコンプレッサー(i.e. コンパクトエフェクター)があって,Axe-Fxでのアンプをベースにそれらのエフェクターも使用したい,という場合を考えます。
もしくは,Axe-Fxはアンプシミュレーターとして導入し,各種エフェクトは既に組んであるエフェクトボード(ペダルボード?)を利用したい,という問題意識です。
ここでは,パワーアンプを併用してキャビネットを鳴らす,という使い方ではなく,モニタースピーカーに直で送るという状況を考えます*1

3種の接続方法

  • INSERT(INPUT)の前

ギター⇒エフェクター⇒Axe-Fx⇒スピーカーとい接続順です。
Axe-Fxをアンプとして使用するようなイメージでいるならば,歪みペダル,ワウなどはこの位置でもよさそうです。
この接続方法で気になる点としては,入力インピーダンスが挙げられます。
Axe-Fx2以降では入力インピーダンスも設定できるようですが,Ultraではサポートされておらず,フロント・リアともにINPUTのインピーダンスは1MΩで固定です。
フロントの入力端子はギター直結に最適化されて少ノイズ化されているそうなので,ハイインピーダンスの信号を送るのが適切であると予想されます。
間にエフェクターを挟むことでインピーダンスが小さくなり,少ノイズ化の恩恵を十分に受けられなくなることがあるかもしれない,とFractal Audioの中の人ことクリフの発言からもうかがえます。

Cliff: "A buffer will render the impedance stuff ineffective. It will also add (maybe considerable) noise which may defeat the low-noise advantage of the front input."

多くのアンプにおいてINPUTのインピーダンスは1MΩらしいので,ペダルボードのアウトをアンプのインプットにつなぐのと同じ感覚になりそうなイメージを個人的に持っており,大きな影響は無さそうな気もします。

  • OUTPUTの後

ギター⇒Axe-Fx⇒エフェクター⇒スピーカーという接続順です。
一番最後にエフェクターが作用するかたちになるので,これもAxe-Fxをアンプとして使用するというイメージならば,この位置には空間系を置くことができそうです。
実機のアンプにおけるセンドリターンのようなものなのかもしれませんが,通常のセンドリターンでは入力信号がプリアンプを通った後,センドリターンを経てパワーアンプに,というルートを通ります。
一方で,この接続方法ではプリアンプ,そしてパワーアンプに準ずるものはAxe-Fxが担当しているので,この点がやや気になります。

  • EFFECT LOOP(FX LOOP, FXL)ブロックを活用する方法

ギター⇒Axe-FX(input)⇒send⇒エフェクター⇒return⇒スピーカーという接続順です。
すべてのエフェクターについて実行できる接続方法です。
ギターとインプットの間,センドからエフェクターへ,エフェクターからリターンへ,アウトから出力先へ,と4本のシールドケーブルを使います。
これをアンプヘッド(のプリアンプ)へと応用した方法は4CM(4 Cable Method)として界隈では有名ですね。
この方法はAxe-Fx内でFXLのブロックを動かせるのでかなり融通がききます。
一方で気になるのは,エフェクトループに回す信号(OUTPUT2)とそこから戻す信号(INPUT2)について,かなり音量ツマミを回さないといけない点です。
私は現在この方法で外部のエフェクターを接続していますが,事前にループ内のエフェクトをすべてオフにしたうえで,FXLブロックをオフにしたときの音量と,FXLブロックをオンにしつつエフェクトのかかっていない状態*2での音量とが聴覚上同じ音量になるように調整します。
このとき,既に述べたように音量ノブはかなり大胆に回さざるを得なくなり,OUTPUT2などは最大まで回し切るほどです。
音量ノブを最大まで回し切るというのは気持ちとしてはかなりハラハラしてしまうのですが,これは仕様なのでしょうか。
おそらくFXLの設定をいじれば回避できるのだと思いますが,FXLを使用する方法ではこうしたレベル調節の問題がついて回ることは書いておくべきだと思いました。
また,FXLの設定における「level」はループの後の音量であり,OUTPUT2から出力されるループへの信号の大きさではありません。

まとめ

以上,3種類の方法について簡単に書いてみました。
歪みペダル1つを使いたい,という場合であっても,INSERTに直で挿入するか,FX LOOPを活用するかでかなりの違いが出ます。
例えば,Axe-Fx内でコンプをかけてから歪みペダルに回したい,というときにはFXLからでないと対応ができません。
一方で何Axe-Fxを完全にアンプとして使うのであればややこしいことはせずにそのまま繋げばいいわけです。
用途によって,こういった方法を使い分けていきたいですよね。

*1:私がそのように使っておりますので。。

*2:ループ内がバイパスの状態とでも呼べばいいのでしょうか

【R】行列における複数行の繰り返し

備忘をかねて,Rでの行列操作,複数行の繰り返しについてまとめておきます。
例えば,手元のデータが次のようになっていることを考えます。

y1<-matrix(c(1,1,1,2,2,2,3,3,3),3,3,byrow=TRUE)
print(y1)

[,1] [,2] [,3]
[1,] 1 2 3
[2,] 4 5 6
[3,] 7 8 9

このとき,この行列を行方向に3回反復した9行3列の行列を作りたい,という問題意識があるとしましょう。
最終目標は次のような行列になるわけです。

[,1] [,2] [,3]
[1,] 1 2 3
[2,] 4 5 6
[3,] 7 8 9
[4,] 1 2 3
[5,] 4 5 6
[6,] 7 8 9
[7,] 1 2 3
[8,] 4 5 6
[9,] 7 8 9

エクセルなんかで3×3の行列を下にコピーペーストすれば簡単なんだと思いますが,これを100回繰り返す300行3列のデータを作りたい場合や,手元のデータが1000行1500列と大きくかつそれを100回繰り返すデータなんかを作る場合を考えると,ただのコピペでも随分と労力がかかってしまいますよね。
これを,Rで簡単に実行しよう,というのが本記事の目的です。

最初に思いついた方法――rep関数の利用(失敗)

最初に思いついたのは,3回繰り返して下にくっつければいいんだからrep関数でよさそうじゃない,というものでした。
実際に書いてみると,次のようになります。

y1<-matrix(1:9,3,3,byrow=TRUE)
Y1<-matrix(rep(y1,3),9,3,byrow=TRUE)
print(Y1)

[,1] [,2] [,3]
[1,] 1 4 7
[2,] 2 5 8
[3,] 3 6 9
[4,] 1 4 7
[5,] 2 5 8
[6,] 3 6 9
[7,] 1 4 7
[8,] 2 5 8
[9,] 3 6 9

Y2<-matrix(rep(y1,3),9,3)
print(Y2)

[,1] [,2] [,3]
[1,] 1 1 1
[2,] 4 4 4
[3,] 7 7 7
[4,] 2 2 2
[5,] 5 5 5
[6,] 8 8 8
[7,] 3 3 3
[8,] 6 6 6
[9,] 9 9 9

はい,どう行列を読み込んでも失敗ですありがとうございました。

終わった後に思いついた方法――汗と涙と気合いのrbind

人力コピペばりに,rbindを何行も根性で書いて縦積みしていく方法です。
想像するだけでも面倒なので,パスということでお願いいたします。

今回提案する方法――forループを利用した方法


これが今回備忘録に残しておきたい楽をする方法,forループを利用した方法です。
必要なものは手元のデータの行数&列数と繰り返したい回数だけです。

y1<-matrix(1:9,3,3,byrow=TRUE)

#最終的に作りたい行列の行数
rowY<-9

#最終的に作りたい行列の列数
colY<-3

#要素を入れるための入れ物を作る
Y3<-matrix(0,rowY,colY)

#行数の指定を工夫することで,1行目から3行分,4行目から3行分……と繰り返させる
for(i in 0:2){
Y3[c(1:3)+3*i,]<-y1
}
print(Y3)

[,1] [,2] [,3]
[1,] 1 2 3
[2,] 4 5 6
[3,] 7 8 9
[4,] 1 2 3
[5,] 4 5 6
[6,] 7 8 9
[7,] 1 2 3
[8,] 4 5 6
[9,] 7 8 9

はい,成功です。
もっとスマートなやり方があるのかもしれませんが,今回は行数指定を工夫することでデータを縦にN回積み上げたい,という問題に対処してみました。
いじる部分を行から列に変えれば,列方向にN回反復したい場合もほぼ同じコードで解決できますね。
すくなくともエクセルでN回コピペし続けるよりは(精神的に)楽になったんじゃないかと思います。

こういった対処は基本的にうんうん楽できないか悩んで見つけているのですが,きちんとRについて勉強すれば当意即妙,ぱぱっとクリアできるものなのでしょうか。
その意味で,最近翻訳された『R言語徹底解説』が気になるところです。

R言語徹底解説

R言語徹底解説

【グラブル】元ネタのHR/HMを探せ!(火属性SSR編)

「グラブってる?」という悪趣味なCMでお馴染み(?)のグランブルーファンタジー,私もそこそこにプレイしています。
素敵なキャラグラフィックと夢・ロマン*1に満ちた世界観はとても魅力的ですよね!
申の十二神将ガチャでの排出率の件や,柴犬*2の修正,ドロップ率やカジノでの確率操作の疑いなど,ここしばらく炎上気味ではありますが,個人的に応援していますし楽しみぬきたいソーシャルゲームです。
前置きはこれくらいにして,タイトルに戻ります。

まとめページを作りました。
arca821.hatenablog.com

目的

この記事を書こうと思った発端は,アーミラ(SSR)の変身後奥義で「インヒューマン・ランペイジという言葉を見かけたことにあります。
そう,一部の方はお察しのように,グラブルスタッフ陣の中にはメタラーがいて,アビリティや奥義の名前にHR/HM*3由来の言葉が使われているのです。

私もメタラーの端くれですから,自分なりにグラブルを楽しみぬく一つの方法として,メタル由来のスキル・奥義を見つけ出そう!そんでもって他にもメタルネタに気付いた人もいるようだし,きっとこの情報を喜んでくれる人もいるのではないか!と思ったのです。
当然のことながら,全ジャンルに詳しいわけではないので漏れもあるかもしれません。
しかし,そういうところを見つけて「●●も……ってバンドの~」なんてメタラー騎空士の輪が広がっていけば素敵かもしれません。

キャラクター数が多すぎて一つの記事に情報を集約するのはかなりの労力を要することが予想されたため,属性・レアリティで分けて情報をまとめていきます。
追加のキャラクターが出た場合には各記事に更新していければと思います。
基本的な英単語一語のスキル名などは一部こじつけにも感じるかもしれませんが,ご容赦ください。

火属性SSRリスト

ID キャラ HR/HM
1 ユエル ×
2 マギサ
3 イオ(サマーver) ×
4 アギエルバ ×
5 アニラ ×
6 ゼタ
7 クラリス
8 パーシヴァル ×
9 ガンダゴウザ ×
10 ラカム(リミテッドver) ×
11 ヘルエス
12 メーテラ(火属性ver) ×
13 ザルハメリナ
14 アオイドス ×
15 アリーザ ×

2016年5月2日時点でのメタラー率:3/15=20%

元ネタのHR/HM(火属性SSR)編

マギサ

  • アビリティ:イラプション

これは一単語ですし意味が意味なのでややこじつけ感がありますが,一応候補としてVAN HALEN - Eruptionを挙げておきます。
炎の導火線 <2015 リマスター・エディション>

ゼタ

  • アビリティ:ラプソディー
  • アビリティ:サウザンドフレイム

火属性(ファイア)でラプソディーと来れば,クサメタルの雄であるRhapsody of Fireが想起されますよね。
ここに思い至ると,サウザンドフレイムというアビリティ名もRhapsody of Fire - Rain of a Thousand Flamesというアルバムタイトルおよび曲にたどり着きました。
Rain of a Thousand Flames

クラリス

  • アビリティ:エクリプス

エクリプスって語感はHR/HM界隈ではいろいろとありそうですが,今回思いついたのはバンド名のものでした。
はじめて聴いたんですけどWake Me Upとかかっこいいですね。
Armageddonize

ヘルエス

  • アビリティ:レコニング・ナイト

こちらもクサメタルと名高いSonata Arcticaのアルバム名および曲名の一部であるReckoning Nightが由来だと思われます。
Reckoning Night

ザルハメリナ

  • ニュー・レリジョン

「っぽい」なと思って探してみたらありました,Black Veil BridesSet the World on Fireというアルバムで1曲目を飾るNew Religionです。
この記事を書くにあたって初めて知りました,ボーカルの声がTriviumみたいで好みです,かっこいいですね。
1曲目ということもありパンチが効いてます。
Set the World on Fire

所感

自分で気づいたりわかったり,これもしかして……と思って調べてヒットしたりしたものを書けるだけ書いてみましたが,ラプソディーにソナタアークティカと,メロスピが多い印象ですね。
現状,メタラースタッフさんはメロスパーの可能性が一番高いのかもしれません。
取りこぼしたものがあるかもしれませんが,親切な方がいましたら教えていただければ嬉しいです。

*1:登場キャラであるソリッズ的な意味のロマンではないです。

*2:雑談版で見かけたシュバマグ剣の愛称がかわいかったので使わせてもらいました

*3:この記事をご覧の方には言うまでもないですが,Hard Rock/Heavy Metalです。この記事では分類については考えないので,ひとくくりにしてHR/HMという表現を用いています。

女子が注目する餃子の最前線(羽鳥慎一モーニングショーより)

2016年2月9日(火)に放送された「羽鳥慎一モーニングショー」にて,9:08より特集が組まれていた餃子シーズンについての備忘です。
春節の時期ということで餃子特集が組まれ,“餃子女子”が増えているという内容でした。
我らが餃子評論家兼声優である橘田いずみさんが出演されていたので記事に書き起こしています。
わたくし,個人的に橘田いずみさんを応援しています。

橘田いずみのザ・餃子

橘田いずみのザ・餃子

餃子で女子会をする,なんて動きもあるんですね,びっくりしました。
街頭(?)インタビューで述べられていた「ハマるワケ」として

  • 中身を変えられていろいろな種類が食べられるので飽きない
  • 女性に優しい感じ*1

という理由が挙げられていました。

女子が注目する餃子の最前線

女子に人気!“おひとりさま”で通えるオシャレ店

東京・世田谷区のくるみ屋diningさんを,『餃子女子』という本を書かれている玉城ちはるさんという方が紹介されていました。
オリジナル餃子5個(465円税込)はさっぱり感が女子に人気だそうで,独自の焼き方や,ニラのかわりにワケギを使用している点などが特徴のようです。
番組ではワインが合う,とも。

女子に人気!外見キュートなアニマル餃子!?

東京・北区にある華興(本店)さんを,橘田いずみさんが紹介されていました。

橘田さんはこちらのお店を好きだとよく言われているので,一度足を運んでみたいと常々思っています。

初めに卓上に運ばれてきたのはまんまるな形をした円満餃子4個(540円税込)で,2種類のひき肉を混ぜ,エビをまるまる1尾入れ込んだ贅沢な餃子のようです。
年に400回餃子を食べ,餃子は人生と豪語する橘田さん,さすがに餃子へのコメントもお上手ですね。

続いて運ばれてきたのはつぼ餃子6個(900円税込)で,てっぺんのくぼみに入っているスープを中に染み込ませながら食べるのだとか。

最後に運ばれてきたのがタイトルにもあるアニマル餃子で,柿の種で嘴をあしらったひよこ軟骨餃子(1個200円税込)と,ピンク色のかわいい開運こぶた餃子(1個250円税込)で,どちらも要予約・3個からだそうです。
開運こぶた餃子は見た目のかわいさだけでなく,中にお餅,銀杏,開運玉の入った,橘田さん曰く「(女子的には)超アガる」餃子なんだとか。


こういった特集を見るたびに,餃子を食べたくなってしまいますね!
まずは華興さんに一度足を運ばなければ,と思う今日この頃でした。

*1:どこがどう女性に優しい感じなのか一切伝わってこないコメントですよね

JHS Pedals - Little Black Amp Box

これまでに掲載している記事とはかなり毛色が異なる,個人的な趣味に関する記事です。
今回はタイトルにあるように,JHS PedalsというメーカーのLittle Black Amp Box(LBAB)というエフェクターについての書きます。

まずは,代理店であるLEP INTERNATIONALの製品ページより紹介文を引用いたします。*1
Little Black Amp Box - LEP INTERNATIONAL

Little Black Amp Boxは、エフェクトループを持つアンプのために設計されたパッシブのアッテネーター風ペダルです。

アンプにSend/Returnのエフェクトループがあるなら、このLittle Black Amp Boxをエフェクトループに設置するだけで、プリアンプで飽和させた音をそのまま音量だけを下げ、ベッドルームレベルでチューブの歪みを楽しむことができます!

紹介文にもあるように,アンプのセンドリターンに入れてマスターボリュームのように使える,電源不要のパッシブなエフェクターです。
新宿にある某ビシバシ楽器店で在庫処分セールをやっており,税込6000円で購入しました。*2

購入した理由は,現在E.W.SからSubtle Volume Control(SVCというペダルを所有しており,エフェクターボード最後段にてマスターボリューム(ボリュームペダル)として使用しているのですが,これに似ているなぁミニサイズだし置き換えられないかなぁと考えたためです。

E.W.S. Subtle Volume Control

E.W.S. Subtle Volume Control

ということで,LBABについてのレビューを適宜SVCと比較しながら書いてみようかと思います。
このペダルについてはかなり地味な働きをするからか,日本語の情報はほとんどないようですし,一定の価値はあるでしょう。

まずは外観です。
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見ての通りミニサイズで,ボリューム一発という非常にシンプルなペダルですね。

中身は次の写真のようになっており,外観の印象を裏切らない圧倒的シンプルさです。
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スイッチクラフト製のように見えるモノラルジャックが2つに,Alpha electronics社製100KΩ・Aカーブのポットが1つ,それをつなぐワイヤーが数本といった感じでしょうか。
材料費を計算すると,6000円(または45$)という金額に対して思うところができてしまうので考えないことにします。

中身はどう違うのか

中身の違いについて確認するにあたって,今回おおいに参考にしたSVCの中身について言及なさっている日本語情報のブログをご紹介いたします。
(勝手に紹介しておりますので,問題がありましたらご一報ください)

My Things:E.W.S. Subtle Volume Control Wiring Inside (EWS) - livedoor Blog(ブログ)
以後このブログのことは便宜的にブログタイトルであるMy Thingsさんとお呼びします。

また,SVCの中身は次の写真のようになっています。
これについては,はじめブログに掲載する予定はなかったので手が映り込んでしまっている気の抜けた写真になっていますがご容赦ください。
f:id:arca821:20160214010137j:plain


私は電子部品には疎いですが,My Thingsさんの記事を拝見すると,SVCとLBABの違いは大きく次の2つだと言えそうです。

  • 配線の違い
  • 可変抵抗器(ポット)の違い

ひとつずつ確認してみます。

配線の違い

どちらもボリュームポットが1つにジャックが2つというシンプルな構成ですが,内部での配線のしかたに細かな違いがあるようです。
うーん,この違いが何をもたらすのか,うーん。

適当ではありますが,2つの中身を並べて画像にしてみました。
f:id:arca821:20160214011147p:plain
ジャック部分にあるTとSはそれぞれTipとSleeveを意味しています。
Tipはホット,つまり信号が通る部分となっており,Sleeveはアースに落ちる部分となっています。
また,可変抵抗の部分にある数字はそれぞれ端子の番号となっています。

これをふまえて,素人目で気づいたことを箇条書きしてみます。
この部分については間違いがあるかもしれないことをおことわりしておきます。

  • LBABでは,input側のアースがポットの1番につながっておりミュートされるときはこの部分が機能して入ってくる信号がミュートされている?対してSVCで1番端子につながっているのはoutput側のtip端子であるため,出ていく信号がミュートされるかたちになる?
  • ボリューム最大となる3番端子について,SVCではジャックから3番に行った信号が2番からアウトプットへ行くかたちをとり,LBABではジャックから2番を通って3番,アウトプットと流れる?

なんだか,素人目にはSVCの方が理にかなった配線をしているような気がしてきました……。
一般には2番からoutputへ通るらしいので,LBABで2番にinputのtipから直で信号が通っているように思われるのはよくわかりません。
この配線の仕方が,「アッテネーター風」を謳うこのペダルのキモなのでしょうか,JHS Pedalsが適当な仕事をするイメージはあまりないので謎は深まるばかりです。

ポットの違い

My Thingsさんでは,SVCのポットは25KΩ2W・Aカーブの特殊なポットであるとされていました。
見た目にも大きいポットで,ワット数も大きいようです。
一方LBABでは,100KΩ(おそらく0.06W?)・Aカーブのポットであり,抵抗値とワット数は大きく違うようです。
抵抗値とワット数の違いが計算上どのような作用をするのかはわかりませんが,(流れる電流の量が変わるのかなーくらいの印象です)次のセクションで述べる実用上の違いに影響するひとつの要因なのでしょう。

実用上どう違うのか

調べものをしながら中身についての違いについて書いてきましたが,先にも述べたように私自身そのあたりには疎いので地に足のついていないレビューになってしまった感が否めません。
ということで,プレイヤー目線で,実際につなげて使用し,違いについて検討してみました。
音源などはありません,すみません。

手持ちのアンプシミュレーターにあるFX LOOPにつないでみました。
アンプ―キャビネット―ディレイ―FX LOOP―フィルター,という流れでFX LOOPにSVC,LBABを単体で挟み込み,ギターを鳴らしたあとにSVCまたはLBABでボリュームを操作してみる,という手続きです。

同じAカーブのはずですが,聴覚上SVCの方が使い勝手のよいマスターボリュームとして機能しており,音量の調整はボリュームペダルを踏んでいるときの音量変化のようにスムーズです。
LBABでは音量が最大(5時くらい)から9時くらいまではあまり変化せず,8時くらいから一気に小さくなるような印象でした。
また,LBABをツマミ最大でつないでいると,アンプシミュレーターでのループ内のインプットレベルが上がり,クリップしてしまうという不思議な現象に直面しました。

結論として,エフェクターボードに組み込むボリュームペダルとして使おうと思うとSVCの方が圧倒的に使いやすいように思います。
LBABは私には中身も働き方も難しいエフェクターのようです。
が,ポットと配線をSVC風味に改造してしまえば,穴あけをする手間なく使いやすいボリュームペダルにメルヘンチェンジできるのではないのかしら,とぼんやり考えています。

アンプのセンドリターンに挟むという正しい使い方とはやや異なりますが,アンプシミュレーターのセンドリターンに入れてマスターボリュームとして使うというほぼ誤りのない使い方をしてみての感想でした。
購入失敗だったかな,という考えが一瞬頭をよぎりましたが,この記事を書くにあたって随分勉強になったのでよしとしましょう。
まだメルヘンチェンジコースも残っていますし。
今度時間のあるときに,スタジオに行って私の予定しているボード最後段での使用ではどうなのかを比較してみようと思います。
最後に,今回参考にしたサイトを備忘もかねて参考文献としてリンクしておきます。

追記(162014)

こちらのページに掲載されているLBABの中身と今回購入したものの中身とが,微妙に違う気がするんですけれども……。
2014年10月絶叫日記

ここではinputとoutputのSleeve同士がSVC同様が繋がっていますが,私の手元にあるものではそこは繋がっていないようで,何が何やら。
某SPICEのようにスルーボックスを作る場合にはSleeve同士は結線するようなのですが,これは大丈夫なのかしら。

参考文献

(再掲)SVCの中身を分析されていたブログ
My Things:E.W.S. Subtle Volume Control Wiring Inside (EWS) - livedoor Blog(ブログ)

ボリュームポットこと可変抵抗器の仕組みについて,アニメーションでわかりやすく説明されていた記事
『ポット(ポテンショメーター)』 もっと自由に大きな音で!OZIMAS Guitar Atelierのブログ

同じく可変抵抗について,回路図風味でわかりやすかったもの
可変抵抗を使ってみよう : こた電 - こたつぁーの電子工作

抵抗やワット数などについて
抵抗

*1:この紹介文はJHS Pedalsのメーカーサイトにある英語での紹介文を翻訳したものであるようです,1行省略してありますが。

*2:本国では45$らしいです。

van der Linden & Lewis(2015).カンニングを事後オッズで

van der Linden, W.J., & Lewis, C(2015).Bayesian checks on cheating tests. Psychometrika, 80, 689-706.

カンニングを統計的に発見する,という方法論があることを知らなかったのでなかなか新鮮でした。

背景

アメリカではNo Child Behind Left政策が打ち出されて以後,教員の評価においても生徒の成績が加味されるようになったそうで,生徒の成績を上げられない教員は最悪クビなんだとか。
そのため,日本でカンニングといったときにすぐ浮かんでくる,生徒間での見せ合いや盗み見といったものだけでなく,教員によるカンニングも見られるそうです。
教員のカンニングというと,たとえば回収した答案の改ざん,試験中に「ここ,もっとよく考えよう」といったアドバイス(これは日本でも目にする?),事前に入手したテスト情報を生徒に教えてしまう,などが挙げられます。
こうしたカンニングに対処するためにテスト会社ではいろいろとがんばってきたようで,今回の論文で取り上げる方法もその一環ということです。

カンニングの種類と対策

4種のカンニング

  1. テスト受験者が他人の回答を写す(copying)
  2. テスト完了後に行われる不正な回答の取り消し修正(fraudulent erasures)
  3. あとから受ける受験者のために,テスト中に項目を覚えようとする
  4. 未公開のテスト項目に関する事前知識

大まかな対策

個々のカンニングへの対処法はいろいろとあるようですが,詳しい情報はこの論文でレビューされていますので,どうぞ原典へ。
ここではほとんどどの方法でも共通している点を大まかな対策としてまとめます。
簡単にいえば,カンニングしたと思しき人(以後コピー者と呼びます)と,カンニングされただろう人(以後,ソースと呼びます)との間で一致した解答について,その数が偶然かそうでないかという統計的検定を行うという対策を取ります。

しかしながら,ソースの項目反応をどのように取り扱うかは昔からずっと課題として残ってきたようですね。
現在出されている3つの取り扱い方は,次のようなものです。

  • ソースの不正解の項目のみに着目する
  • ソースによる反応はすべて所与のものとする
  • すべてランダムなものとする

このうち2番目,3番目を見るに,要はコピー者の反応におけるソースの反応を条件づけるか条件づけないかという問題になり,検定においても条件付けた確率と条件付けない確率のどちらを用いるかで恣意性が残ってしまうことが課題なのでしょう。

これをそもそも回避する方法として,この論文ではベイズアプローチによる事後オッズを用いることが提案されています。
ベイズでは選ぶまでもなくすべての確率が条件付きで表されるため,その点については恣意性が残らないというわけです。

回答コピーにおける事後オッズ

ここでは回答コピーに注目して,運用しやすいよう項目反応モデルとの接続を考えながら,カンニングをしてしまったとう事後オッズを考えますが,ここでは途中に必要となる仮定なり展開なりがあまり省略できず,煩雑になってしまうのでその記述的な性質を述べるの留めます。

提案されている事後オッズについては次の性質があります。

  • コピー者とソースの2人の反応について,一致している部分のみを対象とすればよい(したがって一致していない部分を用いて,コピー者の,チートを含まない能力を推定できうる。
  • ソースの能力には依存しないで推定ができる。
  • 一致した項目のサブセットとして実際にコピーが行われた項目があるはずであり,本来実際コピーをしたサブセットは知ることができない。しかし,この方法では一致した項目における全組み合わせを検討して確率を足し上げるアプローチをとるので,実際にコピーした項目がわからずとも事後オッズを計算できる。
  • しかし,この事後オッズは一致した項目の数の関数なので注意が必要
  • 一致した項目の全組み合わせを考えるので,テスト項目が多くなると爆発的に計算時間がかかる。したがって,全テスト受験者についてルーティン的にチェックするという方法は推奨しない。カンニングの疑いがある生徒について,詳細にチェックするときの方法と言える。

面白いなーと思ったのが,実際にコピーした項目がわからなくても事後オッズを計算できるということでしょうか。
まだまだ知らない,統計と世界とのかかわり方があるんだなぁとしみじみ思いました。